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ツバキの原種、ヤブツバキ
私が見た資料によると、日本のツバキは4種類、ヤブツバキ・ユキツバキ・サザンカ・ヒメサザンカなのだそうです。そこから品種改良をして、江戸時代には800種以上あったそうです。消えてしまったものもありますが、今でも残っているものは江戸椿とも呼ばれています。
都内でヤブツバキ(原種)が見られるところは、神代植物公園・東京都薬用植物園・京王百草園・皇居東御苑(松の大廊下跡周辺)など。
まずは、深川ギャザリア ビオガーデンのヤブツバキです。こちらはまだ人の背丈よりも低い小さめの木ばかりです。2025年も咲きました。
ヤブツバキのつぼみから開花まで
12月頃になるとつぼみに気づきますが、まだ固い緑色の状態で、赤くなるのはだいたい1月以降です。葉っぱの裏に毛がないのがツバキ、葉脈(主脈)に沿って毛があるのがサザンカなのだそう。公園なので基本触らないで観察してるけど固めの葉っぱの裏をなでるくらいなら問題ないかな。次は葉っぱの裏を触ってみたいです。
少し花びらが黒ずんでるように見えるけど、咲いたら赤くなるのか、このままなのかはわからず。毎日観察できないのがつらい。
開きかけかな? ヤブツバキのお花はあまりもたないそうで咲き始めに撮ると良いのだそうです。
雄しべがまっすぐまとまって円筒形、根元が合着してるのが特徴で、これがサザンカとの見分け方の1つになります。
撮影場所:35°40'02.6"N 139°48'09.7"E
深川ギャザリア ビオガーデンは和風の植物をてんこ盛りに詰め込んだ感じのビオトープです。入口すぐの右手側と左手側奥に植えてあります。奥にもあります。名札もついています。同時期にはネコヤナギもお勧めです。
木場公園のヤブツバキ
2025年、木場口近くのなまこ屏際と豊木橋近くのヤブツバキが確認できました。豊木橋のそばの大横川と駐車場に挟まれた小道にヤブツバキが咲いています。桜と椿の花期はわりとかぶっているので、河津桜のついでにどうぞ。
撮影場所:35°40'25.6"N 139°48'36.4"E
木場公園>豊木橋の近く
2020年にふれあい広場口(南東角)の周辺にたくさん植えられているのを見つけました。当時は名札も立ててありましたが、今はどこに消えたのかなくなっています。
花びらの傷んでるものが多かったので、開きかけの写真ばかり。なんだか花びらの外側がフランネルというかベルベットというか、毛で覆われてる感じです。
雄しべの葯(やく)がぎっしり〜。
本当に咲いたばかりのお花は花粉がほとんど落ちていませんね。
椿の特徴的な雄しべ。
木場公園のヤブツバキは見上げる高さなので2〜3メートルくらいはありそうです。3月しか見てないけど、花付きはまばらな感じでした。
で、木々の間に入っちゃうと暗い感じになってしまいます。
撮影場所:木場公園 ふれあい広場口の両側
かなり広範囲にヤブツバキが植えてありましたが、今は見かけません。わりと大きな木もあったのに、どこに行ってしまったのか…
ヤブツバキの葉っぱ
3月にはお花と一緒に若葉の芽吹きも見ることができます。
ヤブツバキのつやつやの若葉です。縁が赤くてニスを塗ったみたいにテカテカしてました。
サザンカと比べると大きいツバキの葉っぱ。1.5〜2倍くらい違うんじゃないかな。
ツバキの葉っぱは日光にかざすと主脈が透けて明るく見えます。毛がないからでしょうか?
ヤブツバキのお花の落ちる時
花が丸ごとボトッと落ちてたらツバキ、花びらがバラバラに落ちてたらサザンカっていう区別がありますね。まさにこんな感じがツバキのイメージです。古い写真でどこで撮ったのかすらわからないのですが。
きれいにポトリと落ちていました。お花の右側手前に果実の殻も落ちてます。
お花の落ちた後の子房の部分。サザンカには毛がありますが、ツバキはツルツルです。
ヤブツバキの果実
実がツルツルなのがツバキ、毛があるのがサザンカだそうです。これも見極めポイント。
実が色づき始めるのが6月下旬くらいから。サザンカより大きめです。
種のついてる状態の写真がありませんでした。全部落ちたとこですね。種以外の実の部分は鳥がついばみますが、種は小動物でないと齧らないようです。