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アブラナ科アブラナ属のお花は全部菜の花
こんにちは、@kamujpです (๑′ᴗ‵๑)
すべて菜の花と呼ぶそうですが、見る機会が多いアブラナとカラシナのお花を菜の花と呼んでるような気がします。
都市緑化植物園ではアブラナ、帰化植物見本園には、セイヨウアブラナ、カラシナがあります。2016年にはシロガラシもあったようです。アブラナとカラシナは弥生時代頃には利用されていた在来種。
名札はセイヨウカラシナではなく単にカラシナになってます。
2月にはもう葉っぱがモリモリです。アブラナと比べると葉っぱの縁がギザギサで、茎から出ている葉っぱに葉柄が見えます。
お花はアブラナと比べると背が高くてまばらに付いてる感じ。一番最初の画像がわかりやすいと思います。
あまり詳しく調べようという気がなかったので😂、同じ条件で違いがわかりやすい写真を撮っていませんでした。生きてたら来年の春以降頑張ります。
アブラナとカラシナの歴史と利用。
アブラナ(B. rapa var. nippo-oleifera)
弥生時代頃から利用されている在来種。花茎とつぼみと葉は食用。江戸時代、アブラナの種から取れる菜種油は主に明かり用として行燈に使われていました。天ぷらはごま油を使用。健康被害を誘発する成分の含まれる従来の菜種油も揚げ物に使ってたようだけど、昭和初期までは油料理の回数も少なかったため問題なかったんじゃないでしょうか。現在は日本で開発された無エルシン酸・低グルコシノレートの品種もあります。日本の菜種油の灯りは伊勢神宮、東大寺、比叡山延暦寺等で見ることができます。
セイヨウアブラナ(Brassica napus)
収穫量が多いため、農作物としては日本のアブラナに取って変わりました。品種改良された低エルシン酸・低グルコシノレートのキャノーラ種を絞った菜種油が食用油として主に流通しています。
カラシナ(Brassica juncea var. cernua Jorb. et Hem.)
弥生時代頃から利用されている在来種で、Brassica junceaの変種。葉っぱは食用(おひたし)、種は和からしになります。和からしは香辛料としてはオリエンタルマスタードと呼びます。辛味が強め。
セイヨウカラシナ(Brassica juncea)
カラシナの原種。明治期以降に入ってきたものが野生化して帰化植物に。からしには白・茶・黒があります。こちらはブラウンマスタードで、お店で売ってるツブツブマスタードの原料です。
クロガラシ(Brassica nigra)は歴史は古いものの現在はほとんど利用されていません。ホワイトマスタード(Brassica alba)はシロガラシ属でアブラナ属ではありません。ホットドッグやアメリカンドッグにつけるイエローマスタードはシロガラシをターメリックで着色したもの。
シロガラシ?(Brassica alba)
帰化植物見本園にあったもの。私のアルバムではセイヨウカラシナで分類されていたので、そういう名札がついていたのかもしれません(植物が育ちまくると入り乱れて名札がどれかわかりにくくなることもあります)。さやに毛があるので、Google レンズさんはシロガラシと判断したようです。
気持ちが家庭菜園に向かうわー…
カラシナって食べたことないかも。
撮影場所:都市緑化植物園内 帰化植物見本園
この辺りのエリアに冬から春まで。